キハ66、67系


以前から気になっていたモノがありました。


またしても俺の心のやわらかいところを鷲掴みにする"限定品"の文字が。



ドーン!


いかにも国鉄気動車という面構えに悶絶。



そう、TOMIXから発売されていますキハ66、67系気動車であります。



気になっていましたが、いざ買おうと思うと品薄になっていまして焦りましたが


無事にこの度入線となりました。



キハ66、67系は1974年(昭和49年)に九州筑豊地区の輸送改善を目的に


設計製造された気動車であります。


同一形態を備えるキハ66とキハ67の2両で1ユニットを組みます。


模型はTOMIX安定のHG仕様で製品化されています。


登場時の姿を再現したモデルとなります。


キハ66、67系は1975年3月に開業した山陽新幹線連絡輸送に使用する目的で開発され、


両開き2扉車体に座席間隔910㎜の転換クロスシートと冷房装置を装備。


出力440PSの高出力ディーゼルエンジンを搭載したハイスペックな車両であります。


特急車両なみの接客設備と動力性能を有する車両ではありますが、


実際は15編成30両しか製造されることはありませんでした。


理由としては当時の国鉄の財政事情と過大な車両の自重などにあったようです。


詳しくはウィキペディアを参照してください。w



模型は登場時の姿を再現しています。


床下には高出力エンジン水平対向式12気筒の過給機付きDML30HSHが搭載されます。


このエンジンは特急形気動車キハ181系にも搭載されたエンジンの改良型であります。


高出力でありながらオーバーヒートなど故障が多いエンジンとして知られますが、


定格出力を500PSから440PSに下げるなどしてトラブルを回避したとか。


車番は選択式インレタで、せっかくなのでトップナンバーとしました。



屋根上には立派な冷却装置が鎮座します。


模型では配管なども別部品で見事に再現されています。


実車は更新工事でエンジン交換に伴いこの冷却装置も撤去されています。



特徴的な田の字窓(外ハメユニット窓)を採用する側面。


写真左のキハ66にはトイレを装備します。


サービス電源はキハ67にて発電して供給しています。



台車は空気バネ台車DT43(動力台車)とTR226(付随台車)を採用しています。



シートは転換クロスシート(一部固定)を採用しますが、ドア付近はロングシート。



キハ65(写真右)と並べてみました。


よく似た面構えですがキハ66の方が運転台が高いことがわかります。


後にキハ40系に採用された高運転台は踏切事故を考慮しています。


他にタイホンの位置など差異が見られます。



側面や屋根上は全く別物であります。(写真奥がキハ65)



キハ65やキハ58系はクーラーが分散型となりますが、キハ66、67系は集中型。


ベンチレーターはキハ40系に似ています。



キハ58後期形パノラミック窓(写真左)と並べてみると差異がよくわかります。


ちなみにキハ66の朱色は登場時の朱色4号です。



つづきましてはキハ40系キハ47と並べてみました。


運転台の高さが同じなのがわかります。



同じ両開き2扉でありながら側面にも違いが多くあります。



写真手前のキハ47は非冷房ですが、屋根上のベンチレーターの配置は似ています。


キハ47の屋根上の箱はトイレ用の水タンクです。



キハ66(写真左)の前面にホロを取り付けました。


30両製造されたキハ66、67系は現在28両が現役で活躍していますが、


近々ハイブリッド方式を採用した新型車両に交換されるようです。


それもありまして今回の入線に至ったという経緯があります。


九州の非電化シーンには欠かせない存在と言える車両であります。