房総鉄道新幹線緩和曲線計画

こんばんは、akiringです。


昼間はまだまだ暑いながらも、朝晩はすっかり秋を感じるようになった名古屋です。



さて、今宵のネタはコレであります。


何やら工作中の写真でありますが、見覚えがあるよっていう人もいるのでは。


そう、今年5月下旬にこのブログでも少し紹介致しました"緩和曲線"であります。



今年の5月にいつもの房総鉄道メンバーで集まって始動した房総鉄道新幹線計画。


オジサンたちが集まって真剣に新幹線を走らせようじゃないかという壮大な計画。


早速メンバーは各自お気に入りの新幹線車両を続々と入線させたのであります。


そうなると走らせる軌道が必要になるのは当然の話でありますが、


現在の房総鉄道には残念ながら新幹線軌道がありません。


そこで新幹線軌道を来年5月の走行会までにモジュールとまではいきませんが、


それでも複線でオーバル運転が可能な環境を整えることになりました。


そんな中でもう一つの計画が水面下で始動したのであります。


その名も"房総鉄道新幹線緩和曲線計画"であります。


全て漢字なのでなんだか重苦しい感じがしてしまいますが、簡単に言ってしまえば


新幹線を緩やかなカーブで走らせてみようじゃないかという単純明快なものであります。



5月下旬にこのブログでちょびっとだけこんな感じの試作をつくってますよ的な記事を、


皆さんに紹介していました。



KATOのユニトラックをベースにいろいろと奮闘している感じでありましたが、


あれから約4ヶ月もの間そんな話題は出てくることがありませんでした。



別にサボっていたワケではありません。


失敗つづきで挫折していたワケでもありません。


このブログでも紹介しました東海道新幹線の米原駅をはじめ、各所で情報収集をしながら


ちゃんと計画はボチボチではありましたが進んでいたのであります。


あれからなんやかんやといろんな試作を繰り返していました。


いろいろとやってみましたが、コレがなかなか難儀でありました。


陶芸家が山奥にある工房にこもり納得がいく作品が出来るまで籠もるような気持ち。


作品を焼いては納得がいかずに投げつけて割るみたいな日々がつづいていました。


緩和曲線とは思った以上に奥が深く、なめてかかると大怪我をするものだったのです。


襟を正して背筋を伸ばし真剣に取り組む必要がありました。


こんなに頑張ったのは仕事でもそうそうないことであります。


何がそうさせたのか、それは新幹線を走らせて喜ぶオジサンたちの笑顔のためです。



ドーン!


試作を繰り返すことでカタチとなったのがコレであります。


KATOの複線高架橋をベースに加工したものであります。



よく見ると少し右に弓なりにカーブしているのがおわかりいただけるだろうか。


そしてもっとよく見ていただくと、細かなカスが付着しているのがおわかりだと思います。



スラブ軌道をベースに道床も取り外して写真のように切り刻んでみました。


そしてコレを組み上げるのであります。



レールを固定する犬釘部分がビシッと揃っていることがわかると思います。


コレはもう子供のお遊びではないのであります。


房総鉄道いや庄内川鉄道の保線技術の粋を今こそ見せつけてやるのであります。



今回とにかく精度にこだわり作業を進めています。


写真を見ていただくとわかるかと思いますが、車体が右に傾いています。


右側にはまだ道床やレールが取り付けられていませんが、何やら白い帯がついています。


コレは1㎜×1㎜のプラ棒で、軌道にカントを設けています。



いろいろと試作を繰り返してみましたが、カントは1㎜がベストだと判断しました。


KATO製の一部の車両には実車同様に振子機構を採用しているものがあります。


そしてKATO製の車両は比較的車重が軽いものが多く、脱線のリスクが高いのです。


そんなことも考慮して試作車に車体が軽くて振子機構を採用しているE6系を導入しました。


そう、この計画にはとにかくお金をかけているのであります。



既製品をベースにハイクオリティなモノを作り上げるのであります。


写真左がベースとなる標準ストレート(248㎜)で、右が緩和曲線加工したものです。


右に緩やかにカーブしているのがおわかりいただけるだろうか。


そして程好いカントがついているのであります。



長さ248㎜で約5㎜カーブします。


一見ストレートに見えるくらいの緩やかなカーブなのであります。



目線を下げて見てみるとこんな感じ。


緩やかなカーブに程好いカントがなんとも痺れるのであります。



レールはKATO製フレキシブルレールのレール部分だけを使用しています。


運搬することも考慮しつつ強度もある程度必要であり、更に多少のアソビが必要です。


それでいて精度にはこだわるというのだから大変であります。



今回1ユニット約744㎜となる予定であります。


744㎜の長さでフレキシブルレールの恩恵でレールには継ぎ目がありません。


写真のように高架橋の継ぎ目もレールは継ぎ目がありません。


今回の精度にこだわる理由のひとつには、走行シーンを動画撮影した際に車体が不自然に


揺れないようにしたいということがあります。



緩和曲線上で新幹線車両が高速で離合するシーンをハイクオリティで再現したいのです。



まだコレだけなのに、コレをおかずにメシ3杯は余裕で食えそうであります。



N700Sを置いてみると興奮レベルがマシマシなのであります。



とりあえず車両を並べて置いてみると、緩やかにカーブしているのがよくわかります。



様々な角度から見てみて細部まで確認を繰り返します。



まだまだ先は長いですし、課題もいくつかあります。


しかしコツコツと楽しみながら計画を進めていきたいと思います。


(´艸`*) ムフフフフ♪