樽見鉄道探訪 前編


とある日曜日の早朝、夜中の雷雨が噓のように朝日が眩しく愛機を照らしていました。


そんな愛機で水滴を弾き飛ばしながら向かった先は…



特徴的なカラーリングの自動販売機が出迎えてくれました。


そう、ここは…



樽見鉄道の本社があります本巣駅であります。



この日は半日ほど時間ができましたので、乗り鉄を楽しみたいと思います。


樽見鉄道の1日フリー乗車券は大人1600円であります。


JR東海と接続する大垣駅から終点の樽見駅までの運賃は片道930円なので、


往復するなら元は取れます。


今回は本巣駅から樽見駅まで往復する予定なので、運賃は往復で1200円ですが、


そこは構わず1日フリー乗車券を購入することとしました。



本巣駅から樽見駅へ向かう列車までしばし時間があるので、


先に来た大垣行きで樽見行きと交換する北方真桑駅まで逆方向に乗車することにしました。



ハイモ330 701であります。


以前にもお話しましたが、"ハイモ"は"ハイスピードモーターカー"の略であります。


330は馬力を表しています。



只今ハイモ330 701は"観光列車 ねおがわ"仕様となっています。


つり革が木製で魚のデザインとなっています。



この手のトランシス製の車両は助手席側は最前面まで行くことができるので、


運転手さんの迷惑にならないように注意しながら前面展望を楽しむことができます。


樽見鉄道はワンマン運転なので後乗り前降りとなります。


1日フリー乗車券を持参じている際は、フリー乗車券を運転手さんに提示します。



あっという間に北方真桑駅に到着であります。



ほどなくして大垣方面から樽見行きがやって来ました。


ハイモ330 702"モレラ岐阜号"であります。



ハイモ330 701と702が並びました。


いよいよハイモ330 702で樽見に向けて出発であります。♪



のんびりとした景色が広がります。


田植えをしたばかりの水田からはカエルの鳴き声が聞こえてきます。



ハイモ330 702は貸し切り状態であります。(*´ω`*) キュ~♪



途中 神海駅を過ぎると景色は劇的に楽しくなります。


樽見鉄道の全身は国鉄樽見線でありました。


国鉄時代福井県の大野を抜けて金沢まで延伸される計画がありましたが、


残念ながらそれは実現されることはありませんでした。


途中の神海駅(美濃神海駅)が国鉄時代の終点でありました。



1984年に樽見鉄道に転換し、7割ほど完成していた樽見駅までの工事を再開して


延伸開業したという経緯があります。



とても趣のある景色が次から次へと迫ってきます。


迫力の前面展望動画はインスタグラムに投稿してありますので、


よろしければご覧くださいませ。♪



織部駅から樽見駅の間は根尾川の渓谷に沿って走ります。


ドライブでは楽しむことのできない景色の中を樽見線は進んでいきます。



あまりに楽しすぎて終点の樽見駅まで一度も着席することがありませんでした。


そして樽見駅までハイモ330 702は貸し切りでありました。


樽見駅は機回しができる構造となっています。


その昔はJR東海のユーロライナーが入線したこともあります。



日本三大桜のひとつ淡墨桜で有名な樽見。


クルマでは何度か来たことがありますが、お恥ずかしながら樽見鉄道で来るのは初めて。



どんどん青空が広がって来ました。


樽見駅には自分とハイモ330 702の運転手さんしかいません。


ハイモ330 702のアイドリング音と小鳥のさえずりがなんとも心地好い。



観光案内マップを眺めます。


樽見周辺は自然豊かな素晴らしいスポットがいっぱいです。


根尾谷断層や谷汲など、いろいろと見どころは満載です。


その昔樽見線に一部並行して走っていた名鉄谷汲線の足跡をまた訪ねたくなりました。



樽見駅には綺麗に整備された待合室があります。


シーズンには大勢でにぎわうことでしょう。



さて、乗車してきたハイモ330 702で再び本巣駅まで戻ろうと思います。♪



つづく