おはようございます、akiringです。
先日三河方面へ仕事で出かけた際に、そう言えばと思い出し寄り道をしました。
ドーン!
名鉄 吉良吉田駅 であります。
子供の頃この吉良吉田(きらよしだ)が読めなくて、"よしよしよしだ"と読んでました。
昔から頭の悪い人間でございます。
そんなことを思いつつ久々に寄り道した吉良吉田駅は名鉄西尾線と蒲郡線の乗りかえ駅。
その昔は本線系統から蒲郡線へ直通する列車が運転されていました。
名車パノラマカーも頻繁に走る路線だったのであります。
最近では臨時列車で空港特急ミュースカイが蒲郡線に入線するなどの話題もあります。
蒲郡線は三河湾沿いを走る結構景観の素晴らしい路線なのであります。
"歴史と文化が薫る抹茶の里"なんて謳っていますが、西尾市は抹茶が有名であります。
また"吉良"というフレーズにピンときた人もいると思いますが、
あの吉良上野介(きらこうずのすけ)ゆかりの地でもあります。
ここでちょっくら地図を見てみましょう。
吉良吉田駅は結構なカーブ上に位置することがわかります。
吉良吉田駅は三河鉄道の三河吉田駅として開業した駅であります。
地図を拡大してみると何やら線路らしきものが見えてきます。
地図上の"船戸"とある辺り、実はここも吉良吉田駅構内で現在も蒲郡線用のホームです。
実はその昔、吉良吉田駅から碧南駅まで三河線が存在していました。
とても景観の素晴らしいローカル線でありましたが、残念ながら廃線に。
現在も吉良吉田駅から西に少しだけ線路は残っています。
廃線跡は今も結構わかりやすく、思いを馳せて散策してみるのもいいかも知れません。
吉良吉田駅の西尾線ホームはこんな感じで結構な急カーブであります。
この急カーブのおかげで吉良吉田駅には1000系が入線できないのは有名な話です。
現在西尾線を走る列車は名古屋本線から津島線と尾西線を走り佐屋や弥富まで行きます。
その昔は特急列車が頻繁に運用されていました。
20代の頃、前職の会社の親睦会の幹事だった自分は悩んだ末にある偉業を成し遂げました。
吉良吉田駅からほど近い旅館で日帰り旅行プランを企画しました。
予算を使い切らなくてはならなかったことから考え出したのが、"パノラマDXジャック"。
臨時列車ではなく佐屋駅~吉良吉田駅の往復切符を買い占めるという荒業に出ました。
つまり定期列車のパノラマDXでありながら乗っているのは社員だけというカオス。
勿論自分は佐屋初佐屋着を乗り通し、須ヶ口~佐屋では夢の貸し切り状態
"俺のパノラマDX"を実現したのであります。
話が大きくズレてしまいましたが、吉良吉田駅に話は戻ります。
蒲郡線の列車がやって来ました。
現在蒲郡線は2両編成の6000系が各駅停車で吉良吉田駅~蒲郡駅を往復しています。
主に2編成がピストン運用していて、吉良吉田駅~蒲郡駅の所要時間は約30分です。
そんな蒲郡線で運用されている6000系は現在現役で運用されている名鉄車両の中で
個人的に一番好きな形式なのであります。
6000系が登場したのは1976年のこと。
1977年生まれの自分とは学年違いの同級生のような存在なのであります。
詳しくはウィキペディアを参照してもらうとして、この6000系は名車なのであります。
今の名鉄の通勤型車両の礎を築いたと言っても過言ではない車両なのであります。
(写真は舞木検査場で更新工事を施された三河線用編成)
6000系は名鉄の数ある車両の中で一大勢力を築き上げました。
増備されるにつれて仕様が変更され、写真の鉄仮面と呼ばれる非貫通顔などになりました。
6000系は4両編成と2両編成が存在しますが、全M方式を採用しています。
後に省エネを謳う2M2Tの6500系や1M1Tの6800系が登場しました。
ローカル線や通勤時間帯以外の幹線系統の普通運用では6800系2両編成の運用も。
6500系と6800系の最終型では意匠が大幅に変更されました。
名鉄の通勤型車両に大きな変革をもたらしたのが写真の3500系であります。
一見6500系に似た意匠でありますが、通勤型車両ではじめてスカートを装備しました。
3500系は2M2Tで制御方式はVVVFインバータ制御を採用したのであります。
現在では更新工事が進められています。(写真は2編成とも更新車)
3500系の改良版が写真の3100系と3700系であります。
この2形式から天井が高く車体断面が大きくなりました。
3100系は2両編成で3700系は4両編成であります。
この形式がスカーレットボディー最後の形式となりました。
新しく見えてそうでもない形式が存在します。
それが5000系であります。
見てくれはステンレス車体で新しく見えますが、中身は1000系"パノラマsuper"です。
余剰となった1000系の機器類を再利用したのがこの5000系なのです。
そのため屋根上のクーラーや菱形パンタをはじめ床下機器は1000系なのです。
一見前面には扉があるように見えますが非貫通であります。
3300系と3150系は全てが新造された形式であります。
3300系は4両編成で3150系は写真の2両編成であります。(写真は2+2)
登場時はもっと大人しい車両でありましたが、後に前面やスカートが赤くなりました。
最終増備車ではスカートが大型化しています。
また線路が唯一つながっていない瀬戸線で高架化工事の都合上1編成3300系が活躍中。
高架化工事が完成した際には本線系統に転属される計画であります。
そのため瀬戸線車両では唯一電連を装備しています。
現在最新の通勤型車両が9500系と写真の9100系であります。
9500系が4両編成で9100系が2両編成です。
新技術を惜しみなく導入した名鉄の最新車両はとにかく前照灯が眩しいのであります。
なんやかんやでいい機会なので名鉄の通勤型車両を簡単に紹介してみましたが、
やはり今の名鉄の通勤型車両の基礎は6000系なのであります。
既に廃車となってしまった車両もありますが、今も活躍する6000系は偉大な存在です。
特に乗降ドアの窓が小さい初期形は大好物であります。
そして走行音がとにかくうるさいのも愛おしいポイントであります。
再び話は蒲郡線に戻りますが、そんな6000系が只今1編成だけこんな感じになっています。
ドーン!
名鉄伝統の白帯復刻であります。
6011編成に施された白帯復刻ラッピングは名鉄ファンにはたまらないのであります。
それも緑色のサボまでつけてくれる名鉄の心意気には感謝であります。
この日のサボは"三河湾"でした。
そもそも6000系には白帯は存在しませんでした。
しかし顔がそっくりな7700系の往年の姿を彷彿とさせます。
いやぁ~白帯偉大であります。
幼少期景色が見えなかった乗降ドアの小さな窓も今となっては萌えるポイントです。
場所を変えて撮影してみました。
もっと時間があればいろんな場所で一眼レフで撮影したいものであります。
(今回の写真は全てスマホにて撮影)
ドドーン!
そしてこの度トミーテックの鉄コレからそんな6011編成が製品化されました。
写真は既に整備工事が完了した状態であります。
こちらがGM製の7700系。
往年の姿は模型では今も健在であります。
並べてみると似ています。
7700系は他形式との連結をするためTN化しています。
いやぁ~キュンキュンしますねぇ~。
6012編成(写真右)と並べてみました。
車番や塗装だけでなくベンチレーターなどの細かな差異まで作り分けています。
こんなセットをつくってみました。
名付けて"蒲郡セット"なんてな。 (´艸`*) ぷぷぷ♪
以上、6000系白帯復刻と名鉄 通勤型車両のお話でした。
(*´ω`*) ♪