流離の旅へ 後編

前回までのあらすじ


部下に仕事を任せて有給休暇を遂行したakiringは、納車されたばかりの新愛機"RAV4"で


三重県方面に流離の旅へ出かけるのでありました。


途中JRの伊勢奥津駅でツタに覆われた謎の構造物を発見するのでありました。


それは昔の蒸気機関車が活躍していた頃の給水塔でありました。


akiringは伊勢奥津駅で名松線の様々な歴史を思い知るのでありました。



伊勢奥津駅から松阪行きのキハ11に追いつき追い越し追い越されながらやって来たのは


家城駅であります。



家城駅は名松線で唯一上下線が交換できる駅なのであります。


この駅に来たかった理由は、キハ11の上下交換は勿論のことなんですが、


もうひとつ見てみたかったことがあるのであります。



家城駅には僅差で自分が先に到着することができましたので、キハ11が家城駅に


入ってくるのを迎えることになりました。


おそらく列車の運転手さんは伊勢奥津駅で見かけた赤いポロシャツの坊主頭が居る


って驚いたに違いありません。w



アイドリングしながら伊勢奥津行きの到着を待ちます。


この駅では上下線10分以上停車するのであります。


その理由は…



おわかりだろうか、駅員さんが運転手さんから何かを手にしました。


そう、スタフであります。



名松線の家城~伊勢奥津はスタフ閉塞を採用しているのであります。


つまり家城~伊勢奥津は1本の列車しか侵入することが許されないのであります。


松阪行きから預かったスタフは駅舎で一旦保管されます。


そして伊勢奥津行きの到着を待ちます。



しばらくして松阪から伊勢奥津行きがやって来ました。


ミラーには松阪行きが映り込みます。


家城駅は対向式2面ホームで、上下線は簡単な踏切を渡る構造ですが、


遮断機ではなく鎖して駅員さんが遮断します。


列車の接近を知らせる警報も駅員さんが手動でスイッチを入れていました。



キハ11 300番台がスプリングポイントをゆっくり通過。



松阪行きはキハ11 305で、この伊勢奥津行きはキハ11 306であります。



やはりキハ11は名古屋で見るより名松線で見る方がサマになりますねぇ~。♪



上下線のキハ11 300番台が家城駅で並びました。


先に松阪行きが発車して、それから駅員さんが駅舎から先程のスタフを持ち出し


伊勢奥津行きの運転手さんにスタフを渡します。


このやりとりのために、この家城駅の停車時間は上下線とも長く設定されているのです。



キハ11 300番台 伊勢奥津行きがゆっくりと発車していきました。


いやぁ~楽しいですなぁ~。


有給休暇を遂行してスタフ閉塞を堪能なんて最高です。♪


満足したところで次の場所に移動であります。



家城駅からしばらく行くと山の上に風力発電の風車がいっぱい見えます。


そう、有名な青山高原であります。


近鉄大阪線がトンネルで貫く青山高原は標高800mほどで、南北に10㎞ほどつづきます。


資料によると風力発電の風車は91基もあるとのことです。



青山高原はクルマで簡単にのぼることができます。


展望台には駐車場もあり、簡単な食事ができるお店なんかもあります。


展望台から望遠レンズで下を走る近鉄アーバンライナーを捕獲しました。



青山高原には三角点があります。



写真をインスタにアップしつつ腹ごしらえであります。


いただきましたのは"高原うどん"であります。


素朴でありましたがとても美味しい一杯でありました。♪



青山高原に訪れたのは10年ぶりくらいになります。


以前は毎年のように来ていましたが、素晴らしい景色は健在でありました。


雲が多く靄がかかっていましたが、それでも景色は楽しめました。


天気が好ければ伊勢湾なども一望できる素晴らしい場所です。



青山高原を吹き抜ける風を感じながら今回の流離の旅はクライマックスであります。


とても有意義な休みとなりました。



おしまい(´∀`*)ウフフ♪



オマケ編



伊勢奥津駅のお店で購入した自分へのお土産。♪


全線復旧のヘッドマークピンバッチはテンションが上がります。 (*´ω`*) ♪



途中近鉄大阪線で見かけた列車。


名古屋には来ない車両であります。



確かグリーンマックスから発売してたような…


気になります。 ( *´艸`) ♪