緩和曲線

予約投稿でございます。


世の中様々な四文字熟語であふれていますが、皆さんは心に響く四文字熟語はありますか?


自分は"近鉄特急"とか"美濃太田"とか"伊勢志摩"なんて響きますねぇ~。


そんな中でも最近耳にするとジ~ンとするのが"緩和曲線"であります。


あまり馴染みのない言葉かも知れませんが、簡単に言えば緩やかな曲線。



そう、現在こんなモノをコソコソとやっています。


新幹線計画に伴い、写真のような緩やかなカーブ曲線の研究をしているのです。


やはり新幹線と言えば緩やかなカーブ曲線が魅力であります。


車体を大きく傾けて高速で通過する姿は痺れるものがあります。


しかしながら鉄道模型では様々なレールが発売されていますが、


このような緩和曲線というのはラインナップされていないのが現状なのであります。


このような緩やかなカーブ曲線の再現には、主にフレキシブルレールを使用するのが


一般的な考え方ではあるワケです。



しかしこんなモノを夜な夜な製作してはニヤニヤしています。


コレはKATO製のユニトラックレールのストレートレールをベースに製作した緩和曲線。


長さ248㎜のバラスト軌道ストレートレールの外側に切り込みを入れて、


ゆっくりと優しく曲げて製作したものであります。


遠目で見るとほぼほぼストレートに見えるくらいの曲線であります。



車両を置いてみてもこんな感じ。



正面から見るとこんな感じ。



緩やかにカーブしていることがおわかりいただけるでしょうか。



カントをつけていない状態でありますが、新幹線の本線部分のカーブとは基本こんな


緩やかなカーブなのであります。


こんなカーブを用いて新幹線モジュールを製作したら、


体育館クラスの広大な場所が必要となるのであります。


そのため部分的に取り入れるスタイルで水面下で計画を進めているのであります。



加工がしやすい低発砲ウレタンで治具を製作してカーブ角度などを考えています。


今のところKATO製ユニトラックを基準として考えた場合、248㎜を基準にしてみると、


248㎜で10㎜のカーブくらいが理想かと考えています。



コレを基に試作を製作してみるとこんな感じに。


KATO製ユニトラックを使用していますが、複線間隔は房総鉄道規格に合わせて37㎜。


なんでTOMIX製のファイントラックを使用していないのかというと、


レールの加工性という観点からTOMIX製に比べてKATO製の方が使いやすいため。



いくつか試作を繰り返しながらいろいろと見てみます。


レールをゆっくりと曲げる作業は、なんとも神経を使いますし破損リスクもあります。


しかし既製品レールをベースとする考え方も悪くはありません。



2㎜のスペーサーを入れてカントを再現してみた試作品です。


KATO製の一部の新幹線車両には振子機構を搭載した車両が存在するため、


カント角度もあまり過剰には設定できないと考えます。



そして既製品レールを曲げて使用すると、避けては通れない問題がコレです。


曲げた分上下線で数ミリの誤差が生じます。


正確に言えば単線の2本のレールでも線路幅9㎜で左右誤差が生じます。


ジョイント部分では複雑な取り合いが生じ、コレに更にカント角が加わります。



チマチマと作業を進めては車両を置いてみたり走らせてみたりの繰り返し。


なんとか頑張ってリアルな緩和曲線を再現したいと奮闘であります。



考え方を変えて道床を組んでフレキシブルレールでも試作品してみようと考えています。


また進捗状況を報告できればと思います。


( *´艸`) ♪